DIT(デジタル・インフォメーション・テクノロジー)3916 の分析

DX関連銘柄の一つをピックアップして分析していきたいと思います。

今回は時価総額は201億と小さいものの今後の成長を期待できる企業を選びました。

買い時か

結論:中長期目線で購入を検討してもいいと考える。

この結論に至った理由として、事業内容や業績を見ていきたいと思います。

現在の株価 : 1,298円

PER(予想) :21.0 倍

2020.10.04現在

PERは15以下なら割安と言われてるので、現在は平均と言った値ですね。

現在の株価

【1年チャート】

https://kabutan.jp/stock/chart?code=3916

【10年チャート】

https://kabutan.jp/stock/chart?code=3916

新型コロナウイルス前の高値には戻せていない状況ですね。チャート的には、厳しいようにも見えます。10年チャートを見てみると、下は1,200円・1,000円が節目になるように思いますね。上は1,800円を超えて上昇できるか、まずは1,600円に到達できるか注目していきたいです。

事業内容

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3916/ir_material_for_fiscal_ym1/81116/00.pdf
  • ビジネスソリューション事業
  • エンドベッドソリューション事業
  • 自社商品事業
  • システム販売事業
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3916/ir_material_for_fiscal_ym1/81116/00.pdf

全事業で増収を継続しているのが分かります。利益を上げている事業が着実に成長しているのはプラスの印象ですね。ビジネスソリューションの業務システムの分野の伸びが鈍化しているのが気になるところです。

決算説明資料で、業務システム開発は、金融系・流通系システム開発の伸びが鈍化したが、公共系・製造業向けシステム開発の伸びがカバーしたと言われています。

自動車減産背景に組み込み開発銘柄も低水準になっている点や既存顧客のシステム開発投資の鈍化により、やや伸び悩んでいますが、テレワーク増加でITセキュリティ分野やインフラ等の新顧客を増やしており、継続した成長が見込めると考えました。

自社製品について

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3916/tdnet/1873327/00.pdf

ウェブサイトのセキュリティに関連した商品とExcelの業務改善の商品の2本がメインのようです。自社製品については、サブスクリプションでの収益なため、利用者数の増加が直接的に利益につながっていく事が考えられます。

これからはサイバーセキュリティの分野は注目されると個人的には考えています。この事業を基盤に幅広いセキュリティ分野への事業拡大に期待したいです。

https://www.ditgroup.jp/pdf/200804_PressRelease.pdf

以前紹介した「株式会社オロ」の「ZAC」と「xoBlos(ゾブロス)」の連携機能としてOEM提供を始めたようです。

https://katoyopi.com/オロ3983株は買い時なのか?!/

オロの株価も紹介した時の2,887円から3,445円と着実に株価を上げてきていますね。

https://www.oro.com/ja/pressrelease/2020/20200806.html

オロの「ZAC」の利用顧客数と合わせて今後も注目していきたいと思います。

業績

https://kabutan.jp/stock/finance?code=3916

2020年に売上高・EPSそれぞれ最高値をつけていますね。営業利益率も10%と高い数値で、利益をしっかり出している印象です。

【ROEとROA】

ROE:29.6%

ROA:17.56%

ROE(自己資本利益率)は12%以上で優良、20%を超えると超優良と言われています。

ROA(総資産利益率)は、5%を超えていれば優良企業だと言われています。

※業種により基準が変わってくるようです。同業種で比較検討されるのをお勧めします。

安定性

自己資本比率 68.3%

有利子負債倍率 −

https://kabutan.jp/stock/finance?code=3916

自己資本比率は、40%を越えると倒産しないと一般的には言われています。

配当

配当利回り:1.54%(株価1,298円時点)

配当性向:31.4%(2020年時点)

優待の有無:無

https://ssl4.eir-parts.net/doc/3916/ir_material_for_fiscal_ym1/85352/00.pdf

まとめ

  • 時価総額は小さいが成長性があると判断できる。
  • 長期的に見て需要は拡大する分野である。
  • これからのIT社会において、今まで蓄積されたノウハウが今後も生かされていくのではないかと考える。
  • 他のSI事業と連携することにより、幅広い市場で顧客獲得に繋げていけるのではないか。