成長株としてキャピタルゲイン目的での保有について分析します。
目次
買い時か
結論:まだ割高感がある。下がり方を見てタイミングを見て購入がいいかも。
なぜこの結論に至ったか、レーザーテックの事業内容、業績などを見ていきたいと思います。
現在の株価 :7,740円
PER(予想) : 55.8倍
2020.09.05現在
PERは15以下なら割安と言われてるので、現在は割高。
現在の株価
【1年チャート】
2019年から2020年7月にかけて急上昇しているのが分かりますね。次の画像を見て貰えば分かると思うのですが、売上高が48%増えているのが分かります。ちなみに2021年予想は今のところ33.9%増加が予想されていますね。
株価は、なんと5倍近く上昇しています。業績のノビに対して株価が上がりすぎている印象があり、直近で7,700円付近まで下落してきています。
受注が、2020年6月期実績が801億であったのに対し、2021年6月予想が800億円と市場予想より低い値で発表があり、それが一つの要因として下落に繋がったことが考えられます。そしてシェア独占100%であったレーザーテックに対し、KLAテンコールという会社がEUV検査装置の製造に参入してくるという発表があったことも要因だと考えます。
6,000円付近が一つの壁となり、情勢によっては4,000円付近も考えられるのではないかと考えることができると思います。
【10年チャート】
事業内容
液晶・半導体検査装置が主力。マスクブランクス検査装置でシェア独占。100%。
電子機器で重要となる半導体を製造する際の検査装置を作っている会社ですね。
今までは、「MATRICS」という製品を主力として利益を上げていました。今後の業績を考えていく上で、NEWとなっている「ACTIS」という製品がどのタイミングで売り上げに影響を与えてくるかが株価上昇のタイミングを予想する上で重要になってくるのではないかと考えます。
半導体を作っている会社が「ACTIS」をいつ購入するか、いつ「ACTIS」が売れるのかが重要になってきます。「ACTIS」の値段は40億円以上、80億円程度とも言われています。1台売れると受注約1割増になりますね。
半導体を作っている会社というと、ファウンドリと言われる「インテル」「サムスン」「TSMC」になります。
「MATRICS」では5ナノや7ナノに対応しています。「TSMC」は3ナノの半導体を今後製造していく計画になっています。今後その計画に「ACTIS」が必要になってくるのではないかと言われています。量産計画は、2022年の上半期予定になっています。あと2年を切っているのが分かります。その計画を間に合わせるためには、2021年の上半期には「ACTIS」の受注があるかもしれませんね。
そして3ナノが主流の世界になってきたらレーザーテックしか作れない「ACTIS」が売り上げを上げてくれる可能性が考えられます。好決算に直結しそうですね。
業績
売上高、EPSを順調に上げていますね。検査装置の販売ということで、売れるタイミングと売れないタイミングでの伸び方に差があるように感じますね。
今後も世界的に半導体需要は継続すると思います。そして半導体が、5ナノから3ナノとどんどん小さくなっていく中でレーザーテックの検査装置の需要は必ずあると考えることができます。それがレーザーテックの好決算にいつ繋がるのか考えて株の購入を検討されるのがいいかもしれません。
【ROEとROA】
ROE:31.93%
ROA:15.28%
2021.06予想
ROE(自己資本利益率)は12%以上で優良、20%を超えると超優良と言われています。
ROA(総資産利益率)は、5%を超えていれば優良企業だと言われています。
※業種により基準が変わってくるようです。同業種で比較検討されるのをお勧めします。
安定性
自己資本比率 47.9%
自己資本比率は、40%を越えると倒産しないと一般的には言われています。
配当
配当利回り:0.63%(株価7,740円時点)
優待の有無:無
まとめ
「ACTIS」の売り上げがレーザーテックの業績に大きな影響を与える可能性が高い。2021年前半に受注が入る可能性が考えられる。
1台の値段が高いため、4半期でのブレが大きく出てくる可能性が高い。EUVが盛り上がれば株価上昇に繋がる。
10月新型iPhone発売やプレーステーション5発売なども半導体銘柄に影響を与える可能性があるかもしれませんね。
日本が誇れる製品を作っている会社だと私は思います。今後も世界に役に立ついい製品を作っていって欲しいですね。もう私たちは半導体を使用しない日はないくらい日常に溢れています。そして今後も増え続けると思います。